CyberSEALs’s diary

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ISO27001を分かりやすく!②~組織の状況~

<組織の状況>

さて第一回に続き、今回はISO27001箇条4にあたる、組織の状況についてご紹介させて頂きます!

(前回を忘れてしまったという方は下記からどうぞ!!)

ISO27001を分かりやすく!①~適用範囲、引用規格、用語及び定義~ - CyberSEALs’s diary

 

今回の箇条4は27001のスタートとなる部分です。

言葉というよりも、それが何を指しているのか?のイメージを持って頂くことが重要で、このイメージはCISSP試験でも活きてくると思います!

 

それでは見ていきましょう~~!

 

・組織の状況とは? ~箇条4~

 

-4.1 組織及びその状況の理解

→企業理念を達成するために、ISMSで何をゴールにするか?をしっかりと考え、組織を取り巻く外部・内部環境の分析を行うこと

-4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解

ISMSのゴールに向かうにあたって、関係してくる可能性のある登場人物を洗い出し、「その人物達がISMSに求めること」を明確にする

 

何とも法律用語みたいで分かりにくいですが、超シンプルに言えば「目的を明確にしましょう。現状をよく把握しましょう。」みたいなことを言っています。

(↑当たり前のことを言ってますね・・笑)

まずはここまでのイメージをしっかりと持ってください。

 

上記のようなことをした上で、下記のようなことを決めるんだな~というイメージが大事です!!(^^)!

 

-4.3 情報セキュリティマネジメントシステムの適用範囲の決定

→最終的にISMSをどの範囲で適用するかを決める。セキュリティリスクの高そうな範囲を適用範囲にするというのも1つだが、4.1、4.2の内容をふまえて適用範囲を決めることが必要になる。(+αですが、適用範囲は文書化する必要があると覚えてください)

-4.4 情報セキュリティマネジメントシステム

→ここは特に気にしなくてOKです。内容的には「4.1、4.2の内容をふまえて適用範囲を決めてISMSを確立して、運用していきなさいよ~」と言っているだけです。

 

とても基本的なことですが、ISMSは範囲を絞って取得することが可能となっています。例えば、セキュリティ関連部署のみ、開発部署のみ、のようにいきなり全社でISMSをとるのはめちゃくちゃ大変ですし、多くの大手企業でも特定の範囲でISMSを取得しているのが一般的です。

 

と、このあたりまで覚えて頂ければ良いかなと思ってます!(笑)

 

また個人的に特に重要なイメージは、

ISMSは組織の理念に沿って実施をされるものであり、組織が置かれている外部・内部環境と利害関係者の求めることを考慮する必要がある」という感じかと思います。

これもすごい当たり前っぽいんですが、強く意識していないと、ついつい取得することや導入することがゴールとなってしまい、本当のゴールを忘れてしまうものです。

実際の現場でもこのような状況は非常によくみけます。

 

 つまり、組織の理念の達成が1番大事(=ゴール)であり、そこに向かうためには利害関係者には気をつかう(=よく理解する)必要があるよって感じでしょうか(笑)

※メチャメチャ大雑把に言ってしまってますが・・・

 

今回は以上です!!

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少し前に釣りました。さばいて刺身で食べました。最高でした(笑)