<【ディープフェイク】はハレンチな技術なのか?>
みなさんは【ディープフェイク】をご存知でしょうか?
情報に敏感な方はすでに詳しくご存知という方もいるかもしれませんが、まだそこまで話題を呼んでいる印象はないように僕は感じています。
今回はこのディープフェイクについて書いていこうと思います!
いきなりですが、まずは下記をご覧ください。
・「ディープフェイクとは」 ※一般的なイメージ
→もっともイメージしやすいのは「フェイク動画」です!ちょっとハレンチなサイトなんかで「フェイク画像」みたいなのがあると思いますが、その動画版ですかね( 一一)
その上で、本来の定義としてはどのような感じなのでしょうか?
・「ディープフェイクとは」 ※本来的な意味
→AI技術であるディープラーニングを用いて、2つの動画等の一部を交換する技術
いかがでしょうか。
本来的な意味に直してみると、ディープフェイクは如何わしいサイトの中で使用されている、ただのハレンチ技術でない雰囲気が出てきますね(笑)
今後、セキュリティ業界を超えて、よりディープフェイクという言葉は話題なってくるかと僕は思いますが、
このディープフェイク・・・
少し前までは高価な機械やシステムを用意して、専門エンジニアの方がCG技術を駆使することで実現されていたのですが、近年の急激なAI技術の進歩でより容易に簡単に実現できるようになってきているのが今日この頃というわけです( ;∀;)
ではこのディープフェイクどのような脅威があるのでしょうか。
現実世界では、
・世界的な著名人やアイドルなどがディープフェイクにより生成された偽映像・画像によりプライバシーを侵害される
・ディープフェイクにより生成された政治的影響力のある映像により、政治的な混乱が発生する
といったような事象が実際に発生していると言われています。
少しマニアックですが、ディープフェイクという言葉現れ、現実世界にも影響を及ぼすようになった背景には、*画像認識と機械学習の一つであるディープラーニングという技術は相性の良さがあったりします。加えて近年のCPU性能の向上、ハードウェア性能の向上なども相まって急速に技術革新が起きている分野だったりするのです。(^^♪
*画像認識:大量の画像や動画から顔・文字の特徴点を認識して検出する技術
さて、では、最後に(笑)
セキュリティ専門家の端くれとして「どのようにディープフェイクに立ち向かって行くか」という話をして終わろう思います。
が、出だしから非常に難しいと感じてます。( ;∀;)
とはいえ、僕なりの見解をご紹介させて頂きますのでご参考に頂きながら、ご意見などがあれば是非伺えればと思います。
まずは、CISSP的な考え方に立場から!
・セキュリティ啓蒙を、動画や画像を見る可能性のある人にやりましょう!
→ディープフェイクとはなにか?これによりどのようなことが起こるのか?このような啓蒙を粘り強く行っていくのです。加えて、この手の問題はユーザー側のモラルに依存する割合が多いので、ディープフェイクと知りながら如何わしい動画・画像を見た者への罰則的な要素も必要だと考えます。何となくですが、不正視聴問題と似た問題として啓蒙活動を行っていくのが良い気がします。※但し、この道のりはメチャ長いです・・・
次はもう少し技術的よりな立場から!
・ステガノグラフィ技術により、正規の動画・画像内に認証情報を含み、正しい動画・画像なのかを認証しちゃえ!
→これは少し調べたところ、具体的な製品や事例などあまりなかったの概念的になる点はお許しください。ただ、認証系のお仕事に携わるセキュリティ人間として何かできるのではいかという希望的観測で書いています。
イメージとしては、PDF署名のようなスキームで正規の認証局により認証された秘密情報を動画・画像内に埋め込み、ユーザー側で検証することで、その動画・画像の本人性や改ざんの有無などを確認できるのではないかと考えています。繰り返しですが、ここは希望的観測ですm(__)m涙
今回は以上となります!少しでも参考になれば幸いです(^_-)-☆